第80章

俺は彼を見つめ、ゆっくりと口を開いた。

「あなたたちを受け入れるかどうか、それは我々チームが簡単に決められることではありません。林の縁の日陰でしばらく待っていてください。チームで話し合って結果が出たら、改めてお伝えします」

小松博はそれを聞くと大きく息をつき、喜色を浮かべて言った。

「はい、はい、はい」

俺はすぐに踵を返し、三船亜由美たちをキャンプ地へと導いた。

一方、小松博は彼のチームを率いて森の縁へと向かっていく。

彼らが俺たちのキャンプ地を通り過ぎる時、皆一様に羨望の眼差しを向けてきた。

キャンプ地に戻ると、俺は椅子を見つけて腰を下ろした。大平愛子はつま先立ちで辺りを見回...

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