第50章

私は傍らの豪華なスタジオを指差し、「このスタジオを使っているのはあなたなの?」と尋ねた。

ナタリーは白目をむいた。

「そうじゃなきゃ、素人のあなたに使わせるとでも?今どき、どこの馬の骨ともわからない人間がCM撮影できるわけないでしょ?」

自分の一番好きなモデルがこんな性格だとは全く想像していなかった。あまりの衝撃に言葉が出なかった。

私の驚きっぷりを見て、ナタリーの口調はさらに悪くなった。

「私の言ってることが理解できないの?さっさとあなたの撮影チームを呼んで、ここから出ていきなさい!」

ジョセフはすでにスタジオのスタッフと話し合いに行っていた。彼らの間で何か誤...

ログインして続きを読む