第6章

絵里視点

暗闇の中、ベッドに座っている。ああ、神様、お願い。悟があのバカげた計画書を見つけませんように。

『ああ、もう、もし彼がすでに見ちゃってたらどうしよう?』

「大丈夫」暗闇の中で自分に言い聞かせる。「もし見られてたって、梨乃が好きな人のために何か計画するのを手伝ってただけって言えばいい。大したことじゃないわ」

ナイトスタンドの上でスマホが震え、私は文字通り飛び上がった。一瞬、悟かもしれないという恐ろしい考えがよぎる。でも、ようやく勇気を出して画面を見ると、ただの梨乃だった。

梨乃 『マジで!!!明日はL市で週末パーティーだよ!イケメンがいっぱい来るって!絶対に来な...

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