第8章
神崎家の重鎮数名と、両手に血のにじむ包帯を巻いた誠が、土気色の顔をして扉の外に立っていた。絨毯の敷かれた広間の奥から、黒服の護衛四人が遺体袋を運び込み、中央にドサリと置いた。
修二は嫌悪に眉をひそめると、苛立たしげにディナーナイフを皿へと放り投げた。
「いい加減にしろ!」吐き捨てるように立ち上がると、彼は冷笑を浮かべながら遺体袋へと歩み寄った。
「恵梨香の奴、俺を折れさせるために必死だな。どこの馬の骨とも知れねえ腐乱死体なんか引っ張り出してきて、俺が頭を下げるとでも思ってんのか?」
宙に浮遊する私は、彼が遺体袋へとつかつか歩み寄るのをただ静かに見下ろしていた。
彼は身を屈め...
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