第11章 レイプを教唆する

病室の空気が、凍りついたみたいに固まった。

御堂斗真がそこに立っていた。長身の影が出入口の光を塞ぎ、顔には信じられないという衝撃が浮かぶ。次の瞬間、その衝撃は、噴き上がる怒りへ――そして、裏切られたと知った者だけが持つ、氷のような冷たさへと変わった。

ベッドの上。抱き合ったまま、唇を貪り合い、衣服も乱れた風見雪音と前川俊輔。

斗真の視線は、殺意に限りなく近い温度で二人を射抜いていた。

風見雪音と前川俊輔も、斗真がここへ来るとは思っていなかったのだろう。感電したみたいに弾かれて離れる。

風見雪音の顔から血の気が引いた。残ったのは狼狽と恐怖だけ。めくれ上がったスカートの裾を必死に引き下...

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