第121章 お前もベッドで寝る資格があるのか?

だが彼はすぐに我に返り、視線を落とした。掠れた声で言う。

「すみません、俺……」

「出ていけ!」江島結奈は遮り、残っていたカップを掴むと、まとめて彼に叩きつけた。「さっさと出ていけ!」

御堂斗真は、そのうちのひとつをまともに食らった。ずきん、と痛みが脳髄まで突き抜ける。

説明したかった。消毒に来ただけだと。彼女がシャワー中だなんて知らなかったと。そんなつもりじゃ――

けれど、言葉が出ない。

さっきの光景が、焼きついたまま離れないからだ。

斗真は俯き、背を向け、みっともなく部屋を出ていく。

扉のところで一度だけ足を止めた。振り返らないまま、低く言う。

「……すみません」

そ...

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