第126章 怖がらないで、誰かが助けに来るから

三人は、それぞれ別の車へと押し込まれた。

江島結奈は黒いワンボックスに放り込まれ、目隠しをされ、両手を背中で縛られる。エンジンがかかり、車はどこへ向かうとも知れず走り出した。

シートに背を預け、結奈は無理やり呼吸を整える。

――口ぶりからして、狙いは私。

私怨? それとも身代金目的の誘拐?

だが、私怨なら、どうして御堂怜央と御堂斗真まで一緒に連れていく?

頭の中で歯車が高速回転する。最近の出来事を片っ端から引っ張り出す。

大西慶輔の件か。建設現場の件か。あるいは、もっと前の――。

わからない。

ただひとつ、今回のは単純じゃない。それだけは確信できた。

どれほど走ったのか。...

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