第13章 死ぬ覚悟があるならお前の母親も送ってこい

風見雪音は自ら、聖和療養院へ足を運んだ。

艶やかな毛皮を羽織り、化粧は隙ひとつない。灰色に沈んだ絶望の空気の中で、彼女だけが場違いなほど華やかだった。

案内されたのは、御堂結奈の独房。

御堂結奈は汚れきったマットレスに横たわっていた。骨と皮だけ。焦点の合わない目。口元には乾ききった食べかすの汚れがこびりついている。

風見雪音は鼻先を押さえ、目の奥に嫌悪を走らせた。すぐに柔らかな表情へと塗り替え、芝居がかった心配を口にする。

「お姉ちゃん、どうしてご飯を食べないの? そんなことしてたら身体、壊れちゃうよ」

御堂結奈は、ぴくりとも動かない。

風見雪音が身を屈め、耳元へ唇を寄せた。声...

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