第17章 彼女の脚は駄目になった

風見雪音は、信じられないという顔で御堂結奈を見つめ、涙をぽろぽろこぼした。

「お姉ちゃん……そこまで私を憎いの? 猫一匹だって見逃さないほど? 雪ちゃんはただの小さな生き物だよ……何が悪かったの……? こんなふうに傷つけて、血まで使って……私を呪うつもりなの?」

責め立てる言葉は一つひとつ血の涙みたいで、筋が通っていて、芝居のうまさだけが際立っていた。

御堂斗真は血のついた綿球を見て、それから風見雪音の腕に残る引っかき傷へ視線を移し、最後に御堂結奈を見た。その眼差しには、今にも爆ぜそうな嵐が渦巻いている。

彼は一歩、また一歩とベッドへ近づき、見下ろしたまま、底の冷えた声を落とした。

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