第25章 本当に芝居が上手い

「……何を」責任者が言葉を失った。

「苦痛?」御堂斗真は鼻で笑い、陰湿な視線をベッドの御堂結奈へ突き刺す。「それ、こいつが望んでたことだろ。気持ちいいのが好きなんじゃなかったのか。痛くないと、自分が生きてるって実感できないんだろ?」

ベッド脇まで歩み寄ると、身を屈め、ほとんど頬が触れる距離で――ゆっくり、残酷なほどはっきりと言い切った。

「結奈、叶えてやる」

結奈は呆然と彼を見上げた。まだ完全に覚醒しきっていない頭では意味を飲み込めない。だが、濃密な悪意と危険だけが肌を刺し、背中が凍る。

御堂斗真は身体を起こし、看護師長へ命じた。

「電気けいれん療法に使う機材を持ってこい。電流調...

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