第52章 荒々しく占有する

御堂結奈は車椅子から乱暴に引きずり起こされ、よろめく身体のまま病院を追い立てられた。車に押し込まれ、タイヤが悲鳴を上げるほどの速度で走り出す。

辿り着いたのは御堂邸――けれど本館でも、医務室でもない。

屋敷の奥。ひと気のない、とうに放置された小さな中庭だった。雑草が伸び放題で、煉瓦も石も煤けて剥げ、空気には湿った古臭さが澱んでいる。

中庭の中央、その空き地に。

結奈の目に、ぞっとする光景が突き刺さった。

汚れた作業着をまとい、浮浪者か日雇いの底辺労働者にしか見えない男が七人。手足を太い鎖で繋がれ、地面に無理やり跪かされている。

顔には恐怖と混乱。口にはぼろ布を詰められ、「う゛う゛...

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