第140章

小村幸音は気持ちを整え、何事もなかったかのように安田歌子たちの席へ戻って食事を続けた。

楽しそうに笑って、満足そうに食べる。

食事が終わって一人でホテルへ戻ると、沈村景たちはまだ帰っていなかった。

そこで幸音は自分から沈村景に電話をかけた。

「景お兄さん、みんなどこにいるの?」

「ホテルの向かいのバー」

小村幸音は言葉を失う。

二日で数千円稼いだ程度で、よく酒なんて飲む顔がある。

こんなチームメイトに当たったら、誰だって不運だ。

それでも幸音は嫌な顔ひとつ見せずに言った。

「食べ物、少し持ってきたの。今からそっち行くね」

バーの中はがやがやとうるさく、幸音はぐるりと回っ...

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