第15章

沈村遥は、安田歌子と沈村景の関係が表沙汰になるのを恐れていた。

自分が沈村家の「偽物のお嬢様」で、本物の千金は安田歌子だなんて――そんなこと、誰にも知られたくない。

沈村遥は慌てて沈村景の袖をくいっと引き、いかにも気遣うふりをして言った。

「大丈夫だよ。次から気をつければいいだけだし」

けれど胸の中は、今にも潰れそうだった。

あれだけ大勢の視聴者の前で、豚のエサを食べたのだ。お姫さまキャラなんて、笑いものになるに決まってる。

案の定、コメントは嵐のように流れていく。

【wwwwwwww】

【さっき調べたけど、安田歌子の言ってた通りこれガチで豚のエサだわ】

【うわ、大スターが...

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