第20章

古崎拓人の言い方に、沈村景はなんとなく居心地の悪さを覚えた。

「……どういう意味だ?」

「誰が『牧場主が番組スタッフをもてなす夕食』なんて言った? これは小村さんが、歌子への命の恩を返すために用意してくれた晩飯だ。お前らの班と、どんな関係がある?」

沈村景は言葉を失い、気まずそうに顔をこわばらせた。

フォークとナイフを取った手が、宙で固まる。

――腹が減りすぎて、そこまで頭が回っていなかった。

だが、いまさら席を立って出ていくのも、あまりに格好がつかない。

「こんなに料理があっても、食べきれないだろ」

沈村景は、必死に自分の居場所を作ろうとした。

食べきれずに捨てるくらいな...

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