第21章

沈村遥は興奮気味に自分の案を披露した。

「お兄ちゃんと私は歌が得意でしょ。晴美はダンスが得意だし、それに吉弘さんも、たしか何年か踊ってたよね? こんなに特技があるんだから、私たち……大道芸やろうよ!」

知名度なら負けない。人だかりだってすぐできるはずだし、そうなれば――絶対、稼げる。

これで数日分の食事代は心配いらない!

沈村遥は、自分って天才じゃない?と内心で鼻を高くした。

けれど陸原吉弘と沈村景は、どこか歯切れが悪い。

一応、国際的なスターだ。路上で芸を売るなんて、さすがに格が落ちないか?

とりわけ沈村景は、子どものころからいつだって羨望の中心にいた。卒業後もそのまま芸能界...

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