第66章

安田歌子の手元に、曖昧なツーショット写真と音声だけしかないのなら――彼女は軽々しく動かない。

そもそも陸原家と沈村家が手を組んでいる。そう簡単に崩せる相手じゃない。

これまでのは、相手の反撃力を測るための前菜にすぎない。本番はここから。もっと強烈な一撃だ。

今回、安田歌子は自分のアカウントを使わなかった。代わりに、有名なパパラッチを探し出し、匿名でネタを投げた。

相手は秒で返してきた。感嘆符がいくつも並ぶ。

向こうも相当驚いたらしい。

「写真、マジで本物?」

ここまで爆弾級だ。万が一偽物なら、パパラッチだって訴えられかねない。

「技術鑑定にかけてもいい。全部、元データ直出しだ...

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