第264章 誰が彼女を入れない?

「ですから、さっさとおいとました方がよろしくてよ? 警備員につまみ出されるなんてことになれば、少々『野暮』に見えてしまいますもの」

 楠山の言葉に、鈴木ククは怒り心頭だった。楠山の棘は、他の女たちが向けるような露骨な敵意とは違う。言葉遣いこそ丁寧だが、その慇懃無礼な態度からは、明らかな蔑みが見て取れたからだ。

 そして楠山の言葉は、周囲の警備員たちへの合図として機能した。

 なんと、警備員たちは本当に鈴木ククと佐藤愛を排除しようと動き出したのだ。

 ククは愛を庇い、二人はじりじりと後退を余儀なくされる。佐藤愛の表情は、凍りついたように冷ややかだった。

 今ここで何を言っても無駄だと...

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