第269章 私は彼女のパトロン

 中村美緒の言葉は、山田真里に重圧を与えたが、同時に彼女が今後進むべき明確な指針ともなった。

 北村辰と夜を共にしさえすれば、中村美緒を満足させられるだけでなく、真里自身が渇望してやまないものも手に入る。

 たとえ、北村家の「若奥様」という座が、自分のものではないとしても。

 山田真里の胸中は、根拠のない自信で満ち溢れていた。

 一方、佐藤清歓の屋敷に戻った佐藤愛は、鼻歌交じりで入浴を済ませ、ベッドに飛び込もうとしたところを佐藤清歓に捕獲された。そのまま無理やりヨガの相手をさせられる羽目になったのだ。

 佐藤愛は幼い頃からバイクを乗り回し、散打で荒くれ者と渡り合うなど、有り余る体力...

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