第271章 もっと激しく来い

 佐藤愛のその言葉に、佐藤清歓は唖然とした。

 まさか愛が、そんな思考回路の持ち主だったとは。本来なら、自分の恋人がかつて別の女と付き合っていた過去を知れば、心中穏やかではいられないはずだ。

 しかも、その「元カノ」とやらはテレビで過去の恋愛の細部まで触れ回っている。これは愛に対する当てつけ以外の何物でもないだろう。

 今の愛は怒りを爆発させるべきではないのか? 北村辰を問い詰めるべきではないのか?

 百歩譲っても、手持ちのリソースを駆使して、あんな見せびらかすような女など業界から干してしまえばいいのだ。

 それなのに、佐藤愛というやつは……。

「愛ちゃん、あなた少しは危機感とか...

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