第406章 少しの代償を払う

「逃がさない? 逃がさないというなら、いっそ死んだらどうだ? 死ねば自由になれるだろう」

 北村辰は本気で腹を立てていた。「死」という言葉を使って夏川逸平を罵倒するほどに。

「たった一人の妹だろう。よくもあんな巨額の穴を開けられたものだ。金のためなら何でもする連中に、妹が売り飛ばされるのを黙って見ていられるのか?」

「夏川逸平、ギャンブルが好きなんだろう? 抜け出せないんだろう? なら、いっそ今すぐ東京湾に沈めて魚の餌にしてやる。そうすれば二度と妹を苦しめることもない」

 北村辰が言い終えて目配せすると、北村蕭の手下がすぐに動き、麻袋を持って夏川逸平に詰め寄った。その容赦ない行動に、...

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