第408章 翡翠のペンダント

 落ち込む北村蕭の様子を見て、兄貴分である北村辰は、慰めるように彼の方をポンと叩いた。

 佐藤愛は手持ち無沙汰になり、北村辰に声をかける。

「辰兄、お祖父さんのところに行ってくる」

「ああ」

 北村辰は愛に向かって一つ頷いた。

 佐藤愛は二階へ上がり、北村老人の部屋へと向かう。

 スマホをいじっていた北村星がふと顔を上げ、遠ざかる愛の背中を見送りながら感嘆の声を漏らした。

「数日会わないうちに、なんか急に大人びたんじゃないか?」

「全くだ……俺もそう思ってたところだ」

 北村蕭が意味深長に答える。

 二人の脳裏には、佐藤愛が初めて北村家に来た時の光景がよぎっていたのだろう...

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