第413章 ペンダントを返せ

 北村の祖父が体調を崩したため、北村一族の面々は本家に缶詰め状態となっていた。

 さすがの佐藤愛も、この状況で北村辰にべったりというわけにはいかない。彼女は南町にある佐藤家の別荘へと戻り、最近仕事の入っていない佐藤清歓は、ずっと詩央に付き添っている。

 清歓の献身的な看病のおかげで、詩央は肉体的な健康を取り戻しただけでなく、精神的にも随分と明るくなっていた。

 家政婦と遊ぶ詩央の姿を、清歓は片時も目を離さずに見守っている。

「叔母さん、詩央ちゃん、だいぶ良くなったみたいだね?」

 愛の問いかけに、清歓は頷いた。

「ええ、順調よ。お医者様が言うには、あと二ヶ月もすれば、夜寝る時の呼...

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