143.十八年

その夜は松岡友希が目を光らせていたせいで、石原絵梨花にスマホもパソコンも触れる隙は一切なかった。夕食を終えると少しだけ本を読まされ、そのまま「早く寝ろ」と急かされてベッドへ放り込まれる。

次にスマホを手にできたのは、翌日、学校に着いてからだ。

7組の教室。石原絵梨花は大きくあくびをしながら、連絡先の「4」にメッセージを送った。

「ちょっと調べて」

寝すぎて頭がまだ起き切っていないのか、見るからに気だるそうで、目つきまでぼんやりしている。

安田莉子が心配そうに覗き込む。

「絵梨花、具合悪いの?」

「別に」

適当に返したところで、相手からすぐ返信が来た。

「なに?」

早山駿斗...

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