016.喧嘩ができる、ありか?

一方――。

石原絵梨花と安田莉子たち三人は校門を出ると、そのまま道路を挟んだ向かいの文具店へ向かった。

ちょうど下校の時間帯。歩道の両側は生徒と保護者で溢れ、車の流れも途切れない。人いきれとクラクション、ざわざわした声が混ざり合い、息苦しいほどの喧騒だ。

石原絵梨花はバッグを片手で引っかけ、安田莉子たちの少し後ろを気だるげに歩きながら、群衆を適当に眺めた。

ふと、ある一点で視線が止まる。だが次の瞬間には何事もなかったように目を戻し、安田莉子たちと一緒に文具店へ入った。

村上佳奈と福原優奈が教室の噂話で盛り上がっていたが、佳奈が思い出したように言う。

「そういえばさ、もうすぐ学校か...

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