034.君はなぜ石原家の人と知り合ったのか

 そう思い至った高木政宗は、すぐさま立ち上がってキッチンへ追いかけ、興味津々といった調子で松岡友希に言った。

「松岡様、お隣さん、絶対なんかありますよ。だって記録を消して、俺でも辿れないようにするなんて……ただパソコンに詳しいってレベルじゃないです」

 松岡友希はシンクで手を洗い、脇に置いてあった清潔なタオルで水気を拭う。表情は淡々。まるで欠片も興味がない、とでも言うように。

 高木政宗は首を傾げた。

「松岡様、ほんとに気にならないんですか?」

 前に調べるなと言われたのはまだ分かる。だが今回は、話題にすら乗ってこない。

 松岡友希は高木政宗を見もしないまま、ゆったりと言う。

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