051.先生が君を探している

二人の先生が鈴木の前までやって来た。同じ数学チームの人間だ。普段から顔を合わせる機会はいくらでもあるのに、こんなふうに熱っぽく寄って来られた覚えはない。目が、きらきらしている。

鈴木の気のせいだろうか。相手の瞳の奥に、ほんの少し――羨望の色が混じったように見えた。

片方が鈴木の肩をぽん、と叩く。

「やるじゃないですか。いつもは目立たないのに、まさか本物の実力者だったとは!」

もう一人も、うんうんとうなずきながら、羨ましさと妬ましさがない交ぜになった顔をしている。

「だから今回の休みも、あんなに迷いがなかったんですね? 心配してる感じ、全然なかったし。最初から分かってたんですか?」

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