第26章

吉崎由紀は、ふと思い出したように切り出した。

「今日の午後ね、うちで小さなお茶会を開くの。来るのはこの界隈の子たちばかりだけど……時間があるなら、直子姉さんも顔を出してみない?」

口ぶりには、見下ろした施しの色が滲んでいる。

「吉崎の家を出てから、ああいう人たちと関わる機会も少ないでしょう? 妹として、少しでも助けたいの。仲良くしておいたほうがいいわ。だって、みんなずっと姉さんのこと排除してきたじゃない。あれはさすがに、ひどいと思うの」

由紀は小さく息をついた。

「……姉さんが場に馴染めない時もあるけど、それでも、みんなの当たりはきつすぎるわ」

平村俊の顔が、みるみる沈む。

「...

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