第63章

ボディガードの威圧にさらされ、神崎晴子はもう言い逃れできなかった。

俯いたまま、止まらない涙をぼろぼろこぼし、遊園地でスタッフに指示してやらせたことを吐き出す。

『ただ、吉崎直子に思い知らせたかっただけ! メリーゴーラウンドから落ちればいいって……だって、あの子がずっとあなたを独り占めするから!』

神崎晴子は感情が爆発したように声を荒げる。

『本当は、わたしたち三人で遊園地に行ったのに……あの子はあなたの腕を引っ張って先に行って、ちっとも待ってくれなくて……わたし、無視されたみたいで、つらくて……だから……』

吉崎直子は聞いているだけで吐き気がした。冷えきった顔でぷいと横を向き、も...

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