チャプター101ホーム

――ダックス――

彼らは門に設けられた小さな扉の前で馬車を止めた。彼の城の境界をぐるりと取り囲む長い煉瓦塀には、松明が明々と灯っている。

数人のシュヴァリエがそこを警護していた。ダックスが馬車から飛び降りると、ロンテルが扉をくぐって彼のもとへ歩み寄ってきた。

「まったく。ああやって勝手に走っていかれると、護衛する側はたまったものじゃない」

ダックスは笑った。ようやく友が追いついてくれたことが、素直にうれしかったのだ。「守られる必要があったのは俺じゃない。……それに、ああしなければ妻を見つけられなかった」

ベアが彼の隣へ進み出る。うつむきがちで、おどおどした気配をまとっているものと思っ...

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