第105話エイサ

――ベア――

陽の光が窓からやわらかく差し込み、彼女を夢の底から引き上げた。ゆっくりと目を開けると、視線は室内をさまよい、やがて眠るダックスの姿に落ち着いた。

彼は片脚を彼女の脚の一本に投げ出し、顔を枕にむぎゅっと押しつけている。うつぶせで眠る彼の愛らしさに、彼女はひとりくすりと笑った。

二人は夜のほとんどを、互いの身体をあらためて確かめ合い、何度も何度も絶頂へと導き合って過ごしたのだった。

そのことを思い返しただけで、彼女の秘所はまた熱を帯び、しっとりと潤みはじめる。けれど、もう一度愛し合っている時間はなかった。

ダックスが彼女の欲を気配や匂いで察する前に、彼女はそっと彼の下から抜...

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