第115章過去の行動

――エーシャ――

レオは両開きの扉を抜け、バルコニーの縁の手前で足を止めた。

背筋をまっすぐに伸ばし、顎を上げて立つその姿は、彼女には少し気圧されるものだった。けれど、彼が自分について来ることを望んでいるのは分かっていた。だから、彼女も従った。

縁まで歩み寄っても、下に広がる人の群れははっきり見えなかったが、ここからのほうがそのざわめきはよく聞こえた。

人々はあちこちを行き交い、陽気に笑い合っていた。祭りを楽しみながらゲームに興じ、大きな笑い声を上げている者たちもいる。

望むなら、また彼らへ意識を開くこともできた。だが、アルファの立ち方には、なぜかそれを思いとどまらせるものがあった。...

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