第128章禁断の恋愛と驚きの到着

―ガイ―

リーとともに城へ戻る道すがら、彼の心臓は喉もとまでせり上がっていた。二人はカオルの様子を見に村へ行っていたのだ。ルナに、あの親子のことはきちんと面倒を見ると約束していた。

都へ発つとき、彼らは混乱のただなかにいるカオルとその母を残してきた。カオルがベアにどんな思いを抱いていたかは、誰の目にも明らかだった。

エイサ――。彼は心の中で言い聞かせた。その名に慣れるには、まだ少し時間がかかりそうだった。彼にとってあの子はベアであって、この新しい名ではなかった。実の母親でさえ、いまだにデーニと呼んでいる。ひどくややこしい話だ。だが、蝶というものは飛び立つために、姿だけでなく名さえも変える...

ログインして続きを読む