第129章コールドキャリッジの議論

彼女がデイヴィッドの死を見たのは、やはり正しかったのだ。あれ以来、彼にうなされる悪夢は終わり、二度と戻ってこなかった。

レベッカにまつわる不気味な幻も、それ以上は見せられていない。いま彼女の夢と意識を支配しているのは、あの薄ぼんやりとした黒い亡霊だけだった。

何度あの光景を頭の中でなぞり直してみても、自分が何を見落としているのかは突き止められなかった。そこに何かが残っている――それだけは確かだった。けれどそれは、あの人影を取り巻いていた煙のように、するりと逃げていってしまう。

アレックが言っていた危険というのは、あれのことなのだろうか。

そんなふうに幻の反復の中へ沈み込んでいたとき、見...

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