第160話私に割り当てられた

ヴィスカ――

ヴィスカが都へ戻ったとき、拳の節には癒えかけの切り傷が走り、手袋の縫い目にはまだ灰が噛んでいた。

帰路の馬上で、肌にこびりついた祠の穢れのひどいところは洗い流せた。だが、重みまでは落としきれない。外套の内側に忍ばせた小袋には、写し取った名、黒い糸の切れ端、淡い色の髪の編み束、そしてヴィスカが去る前にブラムが爪でひっかいて残した告白が入っていた。

アナヒは宮殿門をくぐっても、彼の隣を馬で進んだ。出発したときより背筋は伸びていたが、疲労が唇の端を引き下げているのは隠せない。包帯を巻いた手は太腿に置かれ、衛兵たちが彼女に視線を向けても、以前のようにすぐ目を伏せはしなかった。

外庭...

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