第162章未来のビジョン-海の向こうの息子

ドミニク――

海は砦の下の断崖を激しく打ちつけ、開け放たれたアーチのあいだから塩気を震わせて吹き込んでいた。

ドミニクは戦卓の上に身を乗り出し、両手を彫り込みのある縁に突っ張ったまま、掌の下に広がる地図の上を揺らめく灯火を見つめていた。赤い石は、彼に屈した港を示している。黒い石は、なおも籠城して時を稼げると望んでいる諸家を示していた。海を描いた線の向こうには、さらに細長い一枚の羊皮紙が置かれ、彼の父ランドスを奪い、その真実を父もろとも葬った王国が記されていた。

背後には、雨と旅路に鎧を黒ずませた男たちが控えていた。彼が許さぬかぎり、誰ひとり口を開かない。沈黙のほうが追従より役に立つことを...

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