第42章くそっ女神

――ダックス――

レベッカがデイヴィッドから背を向け、馬にまたがるのを見つめながら、ダックスの血は氷のように冷えきっていた。アレックは自分の馬で駆けつけており、歩み寄ったレベッカに手綱を渡したところだった。

レベッカの言葉にまだ衝撃を受けたまま、彼は黙って見続けていた。だが、ロンテルに肩を突き飛ばされてようやく我に返ると、階段へ向かっていたデイヴィッドめがけて駆け出した。

ダックスの姿を認めた瞬間、デイヴィッドの目は滑稽なほど大きく見開かれ、口があんぐりと開いた。「な、なに――」その言葉は最後まで続かなかった。ダックスが大きく腕を振りかぶり、顎を殴りつけたからだ。身体が横へよろめいたとこ...

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