第110章 顔が痛い

「当方の判断では、2点目の虹彩の輝きを放つ宝石の杯には緋色の蓮が瞳として据えられております。価値は1点目をはるかに上回るでしょう」

その言葉が落ちた瞬間、会場がどよめいた。

「緋色の蓮だって!? 何年ぶりだよ、こんなの。前に市場に出たとき、石だけで確か4億だったろ?」

「どっちがパクったとかは置いといてさ、この緋色の蓮が入ってる時点で2点目は買いだろ。損しない」

「だから2点目、なんか物足りないと思ったんだよ。……目が足りないんじゃなくて、むしろ目が入ったから締まったんだな。宝石がいくらあっても王が鎮座してなきゃ魂がない。1点目のデザイナーはそこを考えてない。ってことはAEが盗作って...

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