第112章 社長職の解任

小林グループ本社ビルの一階は、朝から騒然としていた。

入口には記者が押し寄せ、小林雪乃への取材を求めて我先にと雪崩れ込もうとする。警備員だけでは到底さばききれず、ついには社内の人間まで引っ張り出され、半ば「対応係」として矢面に立たされる始末だった。

当の小林雪乃はというと、役員フロアのオフィスに籠もったまま、一歩も外へ出られない。

ネットの反応は、ほぼ一方的。

画面に並ぶ罵倒の文字を見た瞬間、彼女の中で何かが切れた。

「……ふざけないでよ!」

机の上のものを片っ端から床へ叩き落とす。ペン立てが転がり、書類が舞い、ガラスの置物が乾いた音を立てて砕けた。

目が節穴なの?

私のほう...

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