第118章 なんてぶりっ子だ

葉山墨也が身支度を終えて戻ると、小林茉由は背中を向けたままベッドに潜り込んでいた。思わず笑みが漏れる。

「嫉妬してんのか?」

「誰があんたなんかに嫉妬するのよ!」小林茉由は振り返って睨みつける。「自意識過剰もいい加減にして」

こんなクズ男に、嫉妬なんてするわけがない。

「うん、嫉妬じゃないな。怒ってる」

怒りんぼのハリネズミみたいな顔をしているのが可笑しくて、葉山墨也は口元をつり上げた。

小林茉由は勢いよく上半身を起こし、冷笑を浮かべる。

「葉山墨也。自分を買いかぶりすぎ。私はあんたのことで怒ったりしない」

吐き捨てるように言って、またぷいっと横になった。

自分でも気づいて...

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