第119章 雑用に放り込む

人事担当はうなずくと、小林結衣に向かって言った。

「こちらの方、私と一緒に来てください」

菅田康平は少し意外そうに目を瞬かせる。

「倉庫でバイトさせるのか?」

言葉にしない疑問もあった。倉庫の仕事は男手が前提の力仕事ばかりだ。小林結衣はどう見ても、何ひとつ苦労を知らないお嬢様。あそこで何ができるというのか。

小林茉由は肩をすくめた。

「倉庫以外、うちの会社で合う部署がないの」

小林結衣はろくに勉強もしていない。小林多江の教育のせいで、できるのは着飾ることくらい――茉由は、そんな相手にまともな仕事を任せる気などさらさらなかった。

その場に残った菅田康平は、なおも腑に落ちない顔を...

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