第149章 彼女にお見合いをさせる

小林茉由が入ってくるのを見るなり、小林多江はぱっと笑顔になって手招きした。

「来た来た。さあ、早く入っておいで。こっちがあんたの叔母さんよ。もう何年も会ってないんだから、挨拶しなさい」

そう言って、多江は隣に座るふくよかな女を指さした。小林芳子はこの場でいちばん身なりに気を遣っていて、若くもない顔に不釣り合いなピンクのワンピースを着ている。そのちぐはぐさが妙に目について、茉由は危うく吹き出しそうになった。

小林芳子は多江の長男の嫁で、小林結衣の母親だ。息子を産み、その息子が早々に結婚して孫までできた今、芳子は多江のいちばんのお気に入りになっている。

芳子は茉由を上から下まで値踏みする...

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