第152章 諦めない三浦勇人

「そのときの私、足元だってふらふらでまともに歩けなかったんですよ? どうやってあなたを気絶させるんですか」

小林茉由は唇を噛み、瞳の奥に涙を滲ませた。

――無実ぶる? そんなの、誰だってできる。

「その場には三浦さんも、おばあさまも、叔母さんもいました。みんな知ってます」

そう言われた瞬間、三浦勇人の胸は張り裂けそうになった。

くそっ。せっかくの美人が、こんな形で逃げていくなんて!

全部あの小林結衣のせいだ。あいつ、よくもあんな陰湿な手を――。

三浦勇人は小林茉由を疑いもしなかった。自分は条件がいい。離婚歴があって子どもまでいる小林茉由が、嫁ぐのを嫌がる理由なんてあるはずがない...

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