第154章 彼女に頼み込む

「前にも言ったはずだ。小林爽太を甘やかしすぎるなって。今でさえ密輸なんかに手を出してる。これから先、何をしでかすかわかったもんじゃない。何年かブチ込まれて矯正されるのも、あいつのためだろ」

小林邦彦は昔から、清廉潔白を旨として自分を律してきた男だ。金を積んで伝手を回し、違法行為に手を染めた甥を守る――そんな真似、できるはずがない。そもそも彼はただの会社経営者で、どうにもならない。

「そんな言い方、ある!? 爽太はまだ若くて、分別がないだけよ! 私、ちゃんと聞いたの。中身なんて何も知らなかった、ただお金がもらえるからって手伝っただけだって! 主犯じゃないのよ、嵌められたの! 主犯扱いで捕ま...

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