第170章 自分のところで火がついた

小林多江は、釣りアカを金で買ってからというもの、ずっとネットの反応を待ち構えていた。

ところが、トレンドに上がったと思ったら、あっという間に押し下げられる。

それを見た瞬間、多江の顔が歪んだ。

「なにこれ? どうして誰も小林茉由を叩かないのよ。あの小娘をボロクソに言わせられるって、あんた言ったじゃない!」

苛立ちを隠しもせず、小林芳子を睨みつける。

小林雪乃から写真を受け取った時点で、多江の頭の中は「どう使うか」しかなかった。そこへ芳子が「世論を動かしましょう」と入れ知恵したのだ。釣りアカを買収して小林茉由を叩かせれば、空気ができる。空気さえ作れれば、株を返せと追い込める――そうい...

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