第186章 試験に参加する

訓練キャンプに車が入ってきたのを見て、皆が少しざわついた。

この時間帯は新人が入る時期じゃない。なのに、大型バスが?

大型バスを見るのは年に一度きり。いつも新人を連れてくる時だけで、今はとっくに受け入れ期間を過ぎている。

車はフェンスだらけのゲート前で停まり、小林茉由が教官に続いて降りた。

中では教官たちが訓練の真っ最中だ。教官は茉由を連れて歩き、手を上げて合図する。

「今日、新人が一人入る。これから入門テストだ。手元の訓練はいったん止めろ」

指導中だった桐谷杏奈は、来た相手を見てぱっと笑い、駆け寄ってきた。

「義姉さん、どうしてここに?」

小林茉由は軽く笑ってうなずく。

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