第24章 宝石の偽造

「葉山社長、どうして私が承諾すると思ったんですか?」

葉山墨也は彼女を見据えたまま、短く言う。

「電話しろ」

「……今かけます」小林茉由はあっさり折れた。石原百花の尻ぬぐいをしている立場だ。強く出られるわけがない。

コールがつながる。

「この時間に、まだ帰ってないの? 何かあった?」受話口から聞こえたのは石原友里の声だった。

「ううん、大したことじゃないよ。ただ、葉山社長が……私の母の名前を知りたいって言うから、聞こうと思って」

向こうが一拍、間を置く。

「夕菜、だったと思うけど。葉山墨也、そんなの気にして何になるの? 暇なの?」

わざとらしいほど刺々しい口調。友里はすぐ察...

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