第81章 令嬢たちの社交会

小林多江はたちまち不機嫌になった。

「他人って何よ。あの子たち、あんたの従姉妹でしょう? 身内なんだから、当日ひと言言えばいいじゃない」

小林雪乃は心の中で舌打ちした。――ほんと田舎者。決まっているルールって、交渉できるものじゃないでしょうに。

そこへ、要領のいい小林結衣が雪乃の手をきゅっと掴む。

「そうだよ雪乃。当日は私、ずっと雪乃のそばにいるからさ。招待状、家に忘れてきたって言えばいいんじゃない? たぶんバレないよ」

雪乃は白目をむきそうになるのを必死でこらえた。

「お姉ちゃん、こういうパーティーって受付で名簿チェックがあるの。入ったらまず登録。そこで名前が見つからなかったら...

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