第403章 目障りだから

別荘に足を踏み入れると、桜井蘭の寝室のドアが大きく開け放たれていた。

入り口には高橋唯人が立ち、そのプライベートな空間を品定めするかのような視線を投げかけている。

桜井蘭は眉をひそめた。唯人と浅野舞が勝手に上がり込み、あろうことか寝室の前に陣取っているのだから。

「部屋はいくらでもあるというのに、わざわざ私の寝室を見学だなんて、いささか無礼ではありませんこと?」

桜井蘭の声には不快感が滲んでいたが、その表情はあくまで優雅さを保っていた。

冷然と歩み寄る彼女の目に、信じがたい光景が飛び込んできた。浅野舞がすでに部屋の中へと侵入し、土足のままカーペットを踏み荒らしていたのだ。

あれはフ...

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