第410章 次々と連鎖する

「知りたいことは何でも話します! だから殺さないでくれ!」

 郷田の顔は恐怖に歪んでいた。絶対的な力の差を前にしては、いかなる足掻きも無意味に思えたのだろう。

 見てわかる。彼は本気で死を恐れている。

 田中健太は躊躇うことなく、注射器のピストンを押し込み、針を直接突き立てた。

 高橋隆一は、彼が抵抗をやめたのを見計らって、ゆったりと口を開く。

「安心しろ。ただの遅効性の毒だ。まだ時間はたっぷりとある。誰にも口外しなければ、定期的に解毒剤をやる」

 郷田は今夜の賭場の要だ。下手に連れ出せば騒ぎになり、モーニングスターに感づかれる恐れがある。ここで泳がせ、駒として手足のように動かすのが最...

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