第24章

相馬千冬の態度は有無を言わせぬもので、安井綺世は仕方なく彼に従って階段を上った。

彼は先ほどの客室を使わせるつもりはなかったようだ。

代わりに開けたのは、主寝室の隣の部屋だった。

中にはベッドが二つと、子供用の玩具が置かれている。

まるで、あらかじめ用意されていたかのように。

子供たちをベッドに座らせ、寝かしつけた後、綺世は足音を忍ばせて部屋を出た。

振り返った瞬間、相馬千冬の伏し目がちな視線とぶつかった。

彼は彼女を見ていた。

その眼差しは値踏みするようでもなく、かつて二人の間にあった刺々しさも消えていた。

代わりにあったのは……

複雑な優しさだった。

そう結論づけた...

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